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中国新聞 2012年3月21日付 広場(4面) ネット上のソースなし

国民を裏切らぬ民主党に
山口二郎・北海道大大学院教授
政権交代は「失敗」か

 民主党の応援団にしてブレーンの政治学者。それが北海道大の山口二郎教授(53)だ。ところが新著「政権交代とは何だったのか」(岩波新書)では、民主政権の失敗点も厳しく論じている。内外情勢調査会の講演で広島を訪れたのを機に、真意を尋ねた。 (聞き手は論説委員・岩崎誠、撮影・室井靖司)

 ―辛口の本が話題を呼んでいます。なぜここまで、と。
 もはや解散の時期が関心事。民主党は何ができ、何に失敗しか(注:原文ママ)を分析して反省しないと、せっかくの政権交代が混乱で終わります。民主政権をつくれと言った立場から、自分の間違いも確認したいという思いです。
 ―民主党にとって「失敗」の原因とは何でしょう。
 もともと自民党政権を終わらせたい政治家がとりあえず集まった寄り合い所帯としての顔と、生活第一を掲げて小泉政権時代の新自由主義の弊害を是正していこうという側面がありました。ですが、このベクトルでの政策転換が十分にできませんでした。

 ―なし崩し的にマニフェストも後退していますね。
 子ども手当や高校無償化は画期的でした。ただ政策をつないで日本をどんな姿にしていくかのメッセージがない。ばらばらに進めて公約の進捗(しんちょく)率を論じたことが大きな失敗といえます。目指す理念が明確なら「ばらまき」批判にも反論できたはずです。菅政権以降は、党自体が熱意を失った感があります。
 ―そもそも財源見通しも、あまりに甘すぎました。
 超高齢化社会において、どんな社会モデルを選ぶのか。議論を深め、その上で財源を考える手順を取るべきでした。しかし無駄を省いて16兆8千億円を捻出する、と先に出しました。それなりにやれた部分もありますが恒久政策となると、やはり安定財源が必要です。その点で自民党などの批判は正しい。
 ―今の社会保障と税の一体改革で十分なのでしょうか。
 不十分ですね。何のため税金を払い、どんな社会をつくるか政治家がもっと議論しないと。私も消費税はいずれ上げざるを得ないと思います。しかし所得税の累進制や資産課税などもじっくり議論するべきであり、「取りやすいところから取るのか」という庶民の反発は当然です。
 ―野田佳彦首相が目指す消費増税法案の月内提出も、拙速だということになりますか。
 筋論でいうなら衆院任期中は方向性にとどめ、選挙で争点にするのが民主主義の手続きでしょう。ただ首相がこれほど前のめりだと、挫折した時の反動も怖い。例えば国債格付けの引き下げにもつながりかねません。

 ―首相を批判する小沢一郎元代表の動きをどう見ますか。
 政権交代の原点はどこへ、との言い分には理があります。ですが生活第一の理念と税負担の議論は両立できると思います。頭を冷やして話せば、むちゃな対立は起こらないはずですが。
 ―新著では「まだ絶望を語る時ではない」との言葉も印象的です。野田首相に引き続き政権を担ってほしいと思いますか。
 自身の理念や哲学が伝わってくる人ではないものの、ほかに当面のリーダーがいません。首相交代のたびに的はずれな政策提起をし、ますます国民の誤解を招いてきました。菅政権の環太平洋連携協定(TPP)もそう。顔が替わると政策の重心がまたよそにいく気がします。
 ―武器輸出三原則の緩和など自公政権ができなかったことをあっさり進める点も心配です。
 一部の取り巻きが進言し、執行部がいいと言うだけで決めています。自民党には、自由のない社会がどんなに悲惨で、官僚の独走が何を招くかを知る政治家がいて、一定の歯止めとなりました。民主党は経験も浅く、民主主義の基本や憲法の理念を体で分かっていません。
 ―政治の停滞は小選挙区が原因だとして、いっそ中選挙区に戻せばいいとの声もあります。
 二大政党モデルの総括が必要です。失敗もあったが雑居状態の党でも政権を取れたと評価するか。前政権への批判だけで勝ったものの惨憺(さんたん)たる失敗に終わったと見るか。後者なら中選挙区に戻すか、比例代表連用制などの導入もあるでしょう。私としては人材も政策も鍛え直し、今度こそ国民を裏切らない民主党にした上で、現行制度を続ければ、と考えています。

 やまぐち・じろう 岡山市生まれ。東京大法学部卒。1993年から北海道大教授。2009年春の「政権交代論」(岩波新書)などで民主党支持の論陣を張った。「生活第一」のスローガンの提唱者とされ、鳩山由紀夫、菅直人両政権では助言役にも。政権交代の功罪を検証する新著では、昨年の「沖縄慰霊の日」で菅首相あいさつの原案を書いたが、沖縄県民に謝罪する肝心の部分が削除されたエピソードを明かしている。



山口二郎の関連リンク。
石原が三選したのが悔しくてたまりません (当ブログ過去エントリー)
「識者」は左ばかりなり (当ブログ過去エントリー)



長々と言い訳しているけど、大学教授や政治学者じゃなくても政権交代前の時点で簡単に分かっていたことに今更気づいたのか。
こんなのが、大学教授になれてテレビで的外れなことを言っても干されないんだから、日本の政治学者って楽だな。

産経新聞の記者である阿比留瑠比氏の著書「政権交代の悪夢」(新潮新書)によると、山口二郎はかつて雑誌「世界」(2009年9月号)において、「政権交代は日本の民主政治にとってそれ自体目的である」、「(財源の)細かい数字は後からついてくるのである」なんて述べてたようだけど、もう忘れたのかな。

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